では、第1回目「裸はだめですか?」
少し前の話になりますが、四国の牟礼町(香川県木田郡)のアラーキーさん(写真家・荒木経惟氏)の一件を覚えていらっしゃいますか。
おおざっぱな概略は、同町立の「石の民俗資料館」開館一周年記念として、荒木氏に同町の風景を題材にした写真展開催を依頼。
モデルを全国公募し、応募も相当数あった。しかし、「荒木氏の作品は過激なヌードが多い」という町民の反対の声を反映して、すべてが白紙に戻った。ということでした。
この話、全国紙でも社会面で取り上げられて、結構話題になりました。
各社の取り上げ方のスタンスは表面的には中立の立場であるけれども、行間に「今時そりゃあないよねえ。」という思いがにじんでいました。
少なくとも、私はそう感じました。確かに荒木氏の写真は、裸にしろ何にしろキレイキレイの作品ではないと思います。
でも、何だか訴えるものがあるから、今まで多くの支持を得ているのでしょう?
うまくは言えませんが、心の中にさざ波が立たないようなモノを見ても時間の無駄なのでは・・・。
(それとも、さざ波が立ってはいけないのかな。せっかく静かに暮らしているのに。っていう見方は穿ち過ぎ?)
「裸」だめですか?嫌いですか?もういい加減に○○○だからダメという、偏った切り捨て方はやめにしませんか。
もっとしっかり個を見て、そしてその背景を把握して判断しましょうよ。
そういった判断力を行政に求めても無駄という人もいますが、そんな風に斜に構えてしまうのも何だか悔しいのです。
今回の荒木氏の写真展を企画された学芸員の方、めげずにくさらずにぼちぼちでも前に進んでいきましょう。
なかなかしんどいことではあるけれども。
それから、マスコミ各社の皆さん、地方にはこの手の話はまだまだあるのでは?